皮膚についてのひとくちメモ

皮膚のガン
皮膚のガンもほかのガンと同じように一番の問題点は、急速に短期間で大きくなることや、他の臓器にも拡大していく(転移)可能性があることです。外見上の違いは、色が濃かったり、形がいびつであったり、出血があったりしますが、診断には皮膚科専門医の診断が必ず必要になります。 皮膚の癌は、目で見えるわけですから、患者さん自身や、家族、友人であっても発見可能なのです。

いくら癌とはいえ、命を奪う癌になるのには時間がかかります。早期発見をすれば必ず治るのです。その為にも「何か気になるできもの」に気がついたら勇気を持って皮膚科を受診してください。 自分では、ホクロやイボと思っていても、皮膚がんであったということもあるのです。治療に関しては基本的に手術が必要になりますが、自分で思っているよりも簡単にできる場合もあります。 早期発見、早期治療が重要であることは間違いありません。

  1. 悪性黒色腫:「ほくろの癌」といわれる皮膚悪性腫瘍です。黒褐色調のできもので、周囲に不規則な色素が沈着している場合が多くみられます。日本人では、手のひらや、足の裏に多く認められますが、その他の部位にも認められます。皮膚の悪性腫瘍は、一般に高
    齢者の人に多いのですが、この腫瘍は幼児に認められることもあり、若い人でも注意が必要です。昔からあるほくろが急に大きくなったり、血が出たり、周りに色が付いたりした場合は皮膚科専門医を受診してください。
  2. 有棘細胞癌:皮膚悪性腫瘍の中では代表的な腫瘍です。最初は、小さなできものですが比較的早く大きくなり、血が出たりします。ばい菌などが感染しやすく、悪臭を放つ場合もあります。日光によく当たる部位や10年以上経過したケガの傷跡、深いヤケドをした
    部位にできることがあります。 従って、屋外での仕事を長い間してきた人やケガ、ヤケドをされた人は注意が必要です。

 

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